SDGs1.貧困をなくそう
「あらゆる場所のあらゆるかたちの貧困を終わらせる」
目標1は、今後15年間に、極度の貧困を含め、あらゆる形態の貧困に終止符を打つことを求めています。最貧層、最も脆弱な立場にある人々を含め、世界各地の人々が、基本的な生活水準と社会的保護の恩恵を受けられるようにすべきです。
貧困は世界でも解決しなければならない問題のトップに常に存在します。貧困は海外のみならず、豊かな社会だと思われている日本にも確りと存在する問題です。近年では携帯電話の普及やインターネットの整備など生活必需品となった新たなインフラにかかるコスト増など、様々な要因で若者の貧困化が表ざたになってきました。そんな中、子どもを持つ世帯の貧困化もまた顕著となってきております。
私の地元である長崎県大村市でも例外ではなく、平成29年度に大村市の子どもの生活実態調査が行われました。調査は、平成 29 年 10 月に市内の小学校5年生 992 人、中学校2年生 965 人を対象として、“保護者向け調査”及び“子ども向け調査”の2種類で実施しました。回収した調査票は、保護者向けと子ども向けを併せて 1,892 件(世帯)で、回収率は保護者向けが 86.7%、子ども向けが 96.1%でした。
さて、この調査では年収が135 万円未満の世帯を“生活困窮世帯”と判別することとしております。そしてこの“生活困窮世帯”は全体の10.4%にも及びます。こうした“生活困窮世帯”の子たちに対し「日常生活の中で感じていること」という項目で自分の将来や生活・自身の感情などについて質問したところ、総じて自己肯定感が低いという結果が出ております。
こうした子どもたちへの貧困の影響を食い止める策として、「こども食堂」という取り組みがあります。
http://kodomoshokudou-network.com/
正規・非正規関わらず、昨今の雇用形態は複雑化し多忙を極めております。ひとり親家庭の増加も相まって、孤食状態に陥りがちな家庭生活も少なくありません。こうした状況を打破するべく、全国各地に「こども食堂」は普及しております。貧困とは経済状況だけが生み出すものではありません。どのような環境にあるか、その環境の中でどう感じているかを見ないといけないのでしょう。未来ある子どもたちに健やかな居場所を提供する。そういう地域貢献の仕方も学んでいき、手を差し伸べる事が可能ならできる範囲での活動を私も行っていこうと思います。