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【所得が低いと太るは嘘?本当?】 貧困=飢餓ではない 現代社会の健康格差

所得格差は健康にどのような影響を与えるのか、近年の調査結果をもとに見ていきます。

さて、皆さんの体脂肪率は何%ですか?そして年収はいくらくらいですか?

私は体脂肪率18%くらいだったのですが、このコロナ禍で少し増やしてしまい、現在20%になってしまいました……。緊急事態宣言が明けたならば、有酸素運動を取り入れて引き締めようと思います。年収は300万円未満です。

実は2019年の12月まではさらに太っていて、体脂肪率27%の肥満でした。そろそろやばいなと思い、奮起してダイエットを始めて18%まで落とし、現在は前述したように少し戻しています。

なかなか外出しての運動も難しい世の中になってしまいましたが、それ以前の世の中は、人々の健康はどのようなものだったのでしょうか。

所得と健康の関連性

人々が健康を害してしまう理由は様々ですが、ここでは所得水準の基準に見ていきます。

厚生省によると肥満は「脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI)25以上のもの」と定義づけられており、糖尿病や脂質異常症・高血圧症・心血管疾患などの生活習慣病をはじめとして数多くの疾患のもととなるため、健康づくりにおいて肥満の予防・対策は重要な位置づけを持ちます。

今回は2014年度と2018年度に行われた厚生労働省の「国民健康・栄養調査」の結果を参考にしております。

肥満者の割合について

2014年での調査結果では所得水準における肥満者の割合は、600万円以上の割合が男女ともに少なくありました。しかし、2018年度になると関係性は逆転し、600万円以上の割合が男女ともに増加しています。逆に、200万未満の割合はどちらも減少し、女性に至っては20%を下回る水準で改善されています。

なぜ、このような結果になったのか、次に見ていきます。

運動習慣の改善について

2014年から2018年にかけて、運動習慣の改善が見られます。200万未満の世帯も600万円以上の世帯も、共に運動習慣が身につき健康に関する意識の向上がみられるようになりました。

コンビニエンスストアでも、手軽に食べられるダイエット食が増え、YouTubeなどでもダイエット系の情報発信が高度化し、手軽な運動から始める人が増えてきているのを実感している人は多いのではないでしょうか?

しかしながら、やはりここでも200万未満の世帯よりも、600万円以上の世帯の方が運動習慣において優位にあります。600万円以上の女性の割合に至っては2014年から10%以上も改善されています。

また、この格差は食事内容にも大きく影響しています。

所得別野菜摂取量について

2014年と2018年の野菜摂取量を所得水準別で比較するとこのようになります。どちらも600万円以上の世帯の方が200万未満の世帯を大きく上回っているのがわかります。

厚生省は栄養バランスの指標として、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を推奨しています。2018年度の「国民健康・栄養調査」では、そうした食事を1日2回以上食べる頻度が「ほとんど毎日」と回答した人の割合は、所得が600万円以上の世帯では男性 52.5%、女性 57.5%だったのに比べ、200万円未満の世帯では男性 37.3%、女性 39.6%と低くありました。

スーパーに買い物に行くと思いますよね……。
「野菜たっかいなぁ……」って。

そしてついつい安いパスタやうどん、食パンなどを買って、付け合わせに油物の総菜や、マーガリンとか買っちゃいますよね。

やはり所得の大きさによって、食事における選択肢の幅というのはどうしても現れるものです。

低所得でも健康な食生活を送るには

では、所得が低い人は健康な食生活を送れないのでしょうか?
答えはNOです。
食べるものを少し変えるだけで、健康的な食生活は手に入ります。

例えば、皆さんは朝食を取る派ですか? 取らない派ですか?
取る派の方は何を食べていますか? ご飯派ですか? パン派ですか?

私は朝食を取ります。そして、朝食はオートミール派です。

特に「クエーカー オートミール オールドファッション 4.52kg」を愛用しています。

毎朝このオートミールを40gに牛乳をかけ、プロテインを飲む。
これと少量のチョコレート(カカオ72%)と素焼きのナッツ。

これが私の朝食です。

オートミールは豊富な食物繊維とタンパク質を備えた食材です。

これはマジでおススメです。

価格はオートミール1食あたり22円。
牛乳1食あたり40円。
プロテイン1食あたり80円。
チョコレート5粒30円。
ナッツ少量60円。

計232円。

オートミールだけなら牛乳含め62円です。

上記は一例にしか過ぎません。しかし、健康的な食生活はちょっとしたリサーチで意外とたくさん見つかります。

さて、所得が低いと太るは一昔前なら本当でしたね。
現在は運動習慣が身につき始めたおかげか、肥満の割合は減りました。
しかし、まだまだ高所得者と比べて健康へのアプローチが弱いというのが現状です。

所得の多寡に関係なく、健康についての意識は高くある必要があります。安価なものは安価な物でも良し悪しがあります。意識しリサーチを怠らないようにすることが、健康への近道だと思います。