雑記

ICL・眼内コンタクトレンズ体験談 手術当日の感想 ~目が見えるようになった日~

2021年2月初旬、ICL・眼内コンタクトレンズをやってきました。

今回は手術当日の感想と内容について説明します。

 

ICLとは:小さなレンズを眼の中に挿入し、近視・遠視・乱視を矯正する治療法です。日常の面倒なお手入れや、取り外しの必要が無いことから「眼内コンタクトレンズ」とも呼ばれています。角膜の厚さや近視・乱視の度数に関係なく受けることができるのが特徴で、レーシックが不適だった方や、角膜が薄い方、強度近視、円錐角膜など、角膜形状が不正な方にも適しています。

 

私は小学生の頃から視力が低下し始め、高校を卒業するまで年々目が悪くなっていきました。眼科にも何度か行ったのですが、医者からは「綺麗な目をしています。視力低下は完全に遺伝ですね」と言われ、自然と視力低下が収まるのを待つしかない状況でした。

 

二十歳を過ぎ、大学を卒業するころには視力低下もなくなり、以降10年ほど同じ眼鏡を付け続けていました。

 

今回、視力回復のために検査を行ったところ、手術前の視力は左0.07で右が0.06とのことでした。

 

これを執筆しているのは手術から2日後の夜です。

下に綴っている手術当日の感想は、術後の翌日昼にスマホで書いたものになります。

 

術後の私の視力がどうなったのかもありますので、どうぞ見ていってください。

 

 

▼手術の感想

手術前より複数回目薬をさす。麻酔効果のモノもあり、最初は染みる感覚があったが、それがなくなる事で麻酔の効き目を実感する。瞳孔を開く点眼薬も刺した。トイレに行き鏡を見ると、これ以上ないくらいに黒目が広がっており、なぜか見てはいけないものを見た気がした。

 

手術前に複数の錠剤を飲む。鎮痛剤や感染予防の抗生物質など色々。看護師さんにリラックスボールなるトゲトゲボールを握らされて、緊張が緩んだ。ナイスアシスト!

 

手術室に入ると、いよいよ手術台というか手術椅子に座る。歯医者みたいなヤツ。腕に血圧計と心拍数、酸素濃度を測る機器を装着した。122〜65です、と看護師さん。多分自分の血圧。

 

椅子が倒され天井が見える。

最初は眼の消毒から。なんかイソジンみたいな黒い液体をドボドボと垂らしながら、眼を洗浄。「足元見て、上向いて、右見て、左見て」これを左右の眼で。

 

まつ毛をテープで押さえて、目蓋が動かないように何かで固定。これは圧迫感などなく、自然と眼が開いている感じ。

 

右目から執刀。目の前に「顕微鏡」(多分この漢字。けんびきょうと言っていた)が来て、右目をライトアップ。強い白い光を当てられるが、徐々に慣れるとの事。

 

目に水か消毒液かをバシャバシャ掛けられていると、グググっと圧迫感。視界の光がぐわんと動いた。眼の中にレンズが入れられているのを実感する。レンズを入れるには眼に僅かな切れ込みを入れるのだが、全く気づかなかった。

 

眼の中にレンズが入れられて行く感覚は、麻酔が効いて入るものの、やはり強い違和感と鈍い痛みを感じた。例えるなら針治療の様な、ズン、とした感覚に近い。

 

レンズの位置を調整するために目の中で動かすのだが、その間は鈍い痛みと圧迫感はあった。時間は体感20秒くらいだったと思う。

 

視界は水がバシャバシャと掛けられているので、水面下から外界を眺めている様。水面がめちゃくちゃ波打ってライトの光が歪む。そんな中、急にピントが合い、光を照射するライトの電球が見え出す。

 

このレンズを入れ込む時に緊張で呼吸が浅くなっていたため、何度か執刀医に「力を抜いてくださいね」と声を掛けられる。

どうやら呼吸が浅くなると眼圧が上がり、レンズの調整が難しくなるそうだ。つとめて呼吸を意識するも、これが中々難しい。

 

そうこうしているうちに、右目が完了。同じ流れで左眼も執刀。こちらは要領が掴めていたので、医師から「力を抜いて下さい」と言われることもなく終了。右目の時よりも時間は短かった。

 

看護師さんが「144〜75です」との事。この数値はびびってない。大丈夫。大人だった。

 

時間にして数分だったと思う。迅速な施術に感謝。ありがとうございました。

 

その後、安静室に連れられて30分程目を閉じて休憩した。イスの倒れ具合いがイマイチ。調整が効かないタイプだ。ふと横を見ると、隣の人のイスはフルフラットにできている。そっちがいいなぁと、薄手のブランケットを羽織りながら思う。ちょっと寒い。

後ろの席に女性が案内されてきた。看護師さんが女性にブランケットを2枚渡した。追加ありなのね〜。そりゃそうか。

そうしてモゾモゾしてると、休憩終了。目薬を複数もらい、検診を受け、退院。

眼は見えている。まだ手術直後のため、安定していないし、乾きがあるしで万全ではない。

 

夜になると、光の入り方が変わったのか強い光に対し円環ができるようになった。

こんな感じ。これには慣れが必要そう。元々、夜の賑やかな場所はあまり得意ではないので問題ないが、夜間の運転には気を付けようと思う。

(※手術後3日目の夜、光の見え方が改善されました。車のライト等強い光を見ても、一つ一つに円環、ハロー現象は現れなくなりました。経過によって回復してくるようなので、最初は不安に思っても時間をおけば改善されるのかもしれません)

 

夜に眠る時は、眼を保護するための眼帯を付ける。

眼帯といってもプラスチックのカバーだ。これを眼に被せ、ずれないようにテープで顔に貼り付ける。鏡を見ると、まるで、虫人間のよう。他人には見せられない。

(※アドバイスとして、テープは剥がれやすいので上から圧迫しないように手ぬぐいなどを巻くと良し)

眼を開けているのがしんどいので、早めに寝た。

 

朝。くっきりとした視界にハッとしながら、眼を覚ました。反射的にメガネを探した。あ、そうだ、もう必要ないんだった。

眼鏡をつけてから20年以上経つ、この習慣からのサヨナラ。

 

爆発的な喜びはない。けれども、これからの日常が確実にクリアで楽しいものになるだろうという、希望が心を満たす。

 

もう、眼鏡生活とはオサラバだ!皮脂汚れの度に、メガネを拭く必要もない!運動時に、汗でずれ落ちることもない!マスクで曇ることもない!度の強いレンズのせいで顔の印象が変わることもない!

 

これからはこの眼が自分の視界を開くのだ!

よーし!サングラス買いに行こう!

 

ここまでが、術後直後の感想になります。

 

翌日、検診があり術後の視力を図りました。左右どちらも1・5の視力を持っています。

術後2日目の夜現在、炎症などもなく落ち着いています。

 

まだ自分の視力に脳みそが追い付いていないのか、狭い場所で素早い以後気をすると軽く酔ってしまいますが、良好そのものです。

 

ちなみにサングラスは買っていませんが、前から使っていたメガネをブルーライトカットのレンズに仕立て直しに行きました。サングラスは追々買おうと思います。